MIDI音源ではなく、実際の楽器音での再生が望ましい。
テンポを急緩できるようになっているが、1年生ではこの設定より速く弾くことは想定しなくもよいだろう。
曲の冒頭でカウントが入るとよい。
再生途中で止めることができるが、止めた箇所からしか再生できない。曲の途中で止めた場合でも、現在位置を示すハートマーク(赤いハート)を自由に設定でき、その位置から再生できるとよいと思われる。
できれば①模範演奏、②模範演奏+(ピアノ)伴奏があり、 ②において模範演奏がミュートできるとよい。
たとえば、ドレミファソソドなどはつくれないようになっていて、編者の意図を尋ねたい。
MIDI音源ではなく、実際の楽器音での再生が望ましいという点など、きらきらぼしと同様の改善が望まれる。
ドレミのトンネルには、ゆびくぐり、ゆびまたぎの動画があるのはよい。曲の冒頭のみならず、曲の途中の休符にもカウントを入れるとよい。
歌詞表示には朗読があればよい。
楽譜表示については、きらきらぼしではできていなかった指定位置からのスタートが可能となっている。音符を一音ずつ示すのはよいが、現在演奏位置を示すハートマークが一拍ずつ示すことや、歌詞が一音ずつ表示されるのは非常にせわしなく感じる。
掲載されているのは、歌詞の拡大表示とふじさんの写真だけである。
リコーダー演奏の部分に合わせると、カーソルが1拍表示であるのは仕方がないかもしれないが、音楽的には2拍で一単位であるほうがよいと思われる。
また、「ファ」「ミ」「レ」の運指が載っているが、これでは紙媒体と変わらないと思うので、さらなる工夫が必要である。
MIDI音源であるのがやはり残念である。
ゆっくり再生すると、リコーダーの運指がわかり、紙媒体より優れているが、学習者用のデジタル教科書では模範演奏映像をつけたほうがよいだろう。模範演奏は単なる通奏が最低ラインであり、各音の指の位置、「シラソ」「シドレ」「レドシ」「ドシラ」といった短いフレーズの運指を示すとよいのではないだろうか。
ここではナチュラルの記号に関する読み方と意味が拡大表示されているが、既習の記号の読み方と意味がイラストや動画とともに表示される資料ページが各学年の巻末に付いているとよい。
オーボエの演奏者、オーケストラの全体風景について、この程度の拡大であるならば、意味があまりない。2つの主旋律の再生に関しても、MIDI音であるのは残念である。
この場合のワークシートは、教員がペンで書き込むためのものであるだろうが、実際には、このワークシートを印刷して児童に配布する必要があるかもしれない。学習者用デジタル教科書に搭載した場合には、児童の解答をモニターに映して比較したりする協働学習が可能となる。
これも拡大できるだけなので、動画などで説明を補助できるとよいだろう。
楽譜を拡大させるだけの部分=A、MIDI音で再生される部分=Bで構成されているが、ICT支援という観点からは、少なすぎると思う。なぜなら、メロディについても一つの例 だけが示されているのみであり、ただ一つサンプルをMIDI音源で示すだけでは授業が発展するのか、疑問である。
再生音がMIDIである点、歌詞の朗読がない点について、改善が望まれる。
ドローンや旋律が再生されるが、これをどのように活用して授業を進めるのかがよくわからない。