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指導者用デジタル教科書ならば、授業中に教員が伴奏したり、CDを再生させたりできるが、学習者用デジタル教科書の場合は、クリックすると音楽が再生されるほうが望ましい。
参考資料として「アニメ英語童話で楽しく自然に英語が身につく!」を挙げる。
ここでは歌がアニメーションとともに再生されるようになっているが、教科書としてはここまで作り込む必要はないだろう。しかし、静止画を背景に歌が再生されることは必須である。その場合の歌唱は、“歌のお姉さん”タイプによるもの、一般の音楽専科教員によるもの、当学年の子どもによるものなど、さまざまに考えられる。
子どもたちのリズム打ちについては動画があるとよい。
「たぬきのたいこ」のリズム部分、タンタタタンカ、タタタンタンでは、リズム打ちに関する仕掛けが必要であると思う。ただし、「太鼓の達人プラス」や「おやこでリズムタッププラス」のような、動く「標的」を打って命中させるタイプのものではなく、打楽器音で再生するフラッシュカード型のものがよいだろう。
階名を隠す/階名を表示 の区別は工夫している点である。
従来のMIDI音源ではなく、実際の子どもの歌声が再生されるのは非常に良い。
しかし、階名については、階名が書かれた楽譜を見て歌っただけでは定着しない。
学習者用のデジタル教科書には、「おんぷちゃんプラス」など、楽譜と鍵盤が対応したゲームなどを搭載するとよいのではないか。
https://itunes.apple.com/jp/app/onpuchanpurasu/id346169076?mt=8「おんぷちゃんプラス」において、範囲をト音記号、1オクターヴに指定すると、ちょうど適時のデジタル教材になる。
ここに書かれているブレス記号、Fine、DCなどの音楽記号に関して、イラストあるいは簡単な動画による解説があるとよいだろう。
3年生のデジタル教科書には、それまで3年間で楽章した音楽記号をまとめて見ることができるようにするのが望ましい。
レからファ(あるいはソ)に進み、その次がソだけしか選択できないような設定になっており、ふしづくりの目的を考えれば、明らかに望ましくない。
曲の始めにカウントは入れるのはよい。
「おまつり」といったつまらない言葉では、子どもたちは楽しめないと思う。また、カードを移動するだけでは楽しめないし、移動したものを再生できるようにしたほうがよい。
紙の教科書でおなじみのレコーダーの表示である。リコーダーの音色はMIDI音ではなく、WAV音なので美しい。押さえる穴を黒く、離す穴を白く表示しているが、静止画であっても動画であってもわかりにくいことにはあまり違いはないと思われる。リコーダーの模範演奏動画の掲載が必要である。