いぬのおまわりさん
模範演奏
「いぬのおまわりさん」の注釈付き楽譜は、「この一冊でわかる ピアノ実技と楽典 保育士、幼稚園・小学校教論を目指す人のために」のp.46~47に掲載されています。
ワンポイント・アドバイス
いぬのおまわりさん こまってしまってワンワン・・・
この部分は、八分音符やスタッカート、そしてシンコペーションのリズムなど、難しい要素がたくさん含まれたフレーズです。なんとなく聞き覚えで歌っている方も多いと思いますが、もう一度丁寧に楽譜を見て、歯切れ良く歌えるようにしましょう。
「いぬの」の部分は八分音符の後に休符が入っています。また「ワンワンワワーン」はスタッカートがついています。どちらも、おなかでリズムを刻むようなつもりで、はっきりリズム感を出して歌うことが大切です。さらに、口をはっきり動かして、母音をきちんと発音し、歌詞が明瞭に聴こえるように気をつけると、よりリズム感が生き生きとしてくるでしょう。
動画による解説
おうちをきいてもわからない なまえをきいてもわからない
この部分は、この曲の中で一番なめらかに歌うことが求められます。低い音域ですので、歌いにくいと思いますが、次のことに気をつけて歌ってみてください。
まず、直前のブレスを、決してがんばって吸うのではなく、自然に息が入ってくるようにリラックスして吸いましょう(より良い歌唱へのFAQ「呼吸のトレーニング法」を参照してください)。そしてブレスとブレスの間は、息の支えをしっかりしてレガート(滑らかに)で歌いましょう。
また、歌い始めの「おうちを」の部分は、「オ」や「ウ」という、一番口の中に音がこもりやすい母音から始まりますので、できるだけ響きを明るくし、口の前の方で発音しましょう。口をはっきり動かして歌うと、言葉がより伝わりやすくなります。