サイトを活用した学習指導案

- ウェブ上のコンテンツを使用した指導案 -
No.3 歌曲表現の豊かさ「魔王」
深見友紀子(協力:小林田鶴子)

i) ねらい

 歌曲を聴き、詩と音楽が一体となった劇的な内容や歌唱表現の豊かさを感じ取る力を育てる。

ii) 題材について

1. 題材設定の理由
 シューベルトは歌曲の王ともいわれ、美しい旋律を残している。歌曲にはその歌詞によって情景を歌ったもの、心情を歌ったもの等があるが、本題材にはストーリーがあるため、生徒にとって親しみやすい。こうした芸術性高い歌曲を鑑賞することによって、歌曲に親しみ、歌曲演奏時の表現の工夫につなげたい。
2. 教材について
鑑賞
  • 歌曲「魔王」 作曲:シューベルト 作詞:ゲーテ

iii) 題材の目標

  1.  シューベルトおよびシューベルトの歌曲についてウェブサイトで調べる。
  2.  歌詞をよく読み、情景を想像しながら「魔王」を聴く。
  3.  ウェブサイトを活用して具体的な情景を確認し、イメージをふくらませる。
  4.  同じ詩に対する他の作曲家の作品と比較したり、原語(ドイツ語)バージョンを聴くことによって、詩と音楽が一体となったおもしろさを感じ取る。

iv) 全体計画

- 第1次 -
  •  ウェブサイトを使ってシューベルトの歌曲等について調べ、その特徴等を知る。
  •  「魔王」をCDやインターネットで聴き、どのような様子が歌われているか、イメージをふくらませる。
- 第2次(グループ学習) -
  •  「魔王」の登場人物のせりふを聞きながら音楽表現の工夫を理解する。(本時)
  •  他の作曲者の作品やドイツ語版をインターネットで調べ、歌唱表現の豊かさを感じ取る。

v) 本時の展開

学習内容 学習活動 参考URL
<導入>
前回の復習
CDやウェブサイト1で「魔王」の曲をもう一度聴く。
前回聴いた時思い浮かべた情景を思い出す。 ウェブサイト1:
オンライン音楽室「シューベルト」 *1
<展開>
ウェブサイトを使って魔王の登場人物の会話と曲について調べる。(ウェブサイト2)
表示される画面を見て、登場人物の会話を確かめる。グループの成員に登場人物を割りあて、朗読する。 ウェブサイト2:
オンライン音楽室「魔王」 *2
会話文をクリックして、それに対応する音楽を聴き、イメージを確認する。特に語り手、父、子、魔王の旋律の雰囲気や歌い方の違いを感じ取るようにする。
<まとめ>
本時の授業の振り返り
本時の学習で学んだことをワークシート等を使ってまとめる。

*1 http://www.ongakushitsu.net/NENPYO/04/SCHUBERT/main.html
*2 http://www.ongakushitsu.net/NENPYO/04/SCHUBERT/TUNES/erlkonig.html

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