サイトを活用した学習指導案
- ウェブ上のコンテンツを使用した指導案 -
No.2 箏曲とカヤグムの曲
深見友紀子(協力:小林田鶴子)
i) ねらい
日本の筝曲に親しみ、同じ筝楽である朝鮮半島のカヤグムの曲を聴き比べ、その違いや共通点を感じ取る。
ii) 題材について
- 1. 題材設定の理由
- 日本の伝統音楽のなかで最も親しまれている筝曲。その代表的な独奏曲である「六段の調」を聴くことによって、筝の音色の美しさを感じ取り、筝曲に興味を持ってもらいたい。また、カヤグムの演奏を聴くことにより、同じ筝楽であっても隣の韓国ではどういう音楽になっているのかについて知るとともに、音楽の伝播について考える機会も設ける。
- 2. 教材について
- 鑑賞
- 筝曲 「六段の調」 作曲:八橋検校
http://www.ongakushitsu.net/NIPPON/index.html - カヤグム 「散調(サンジョー)」
http://www.ongakushitsu.net/WORLD/KOREA/index.html
- 筝曲 「六段の調」 作曲:八橋検校
iii) 題材の目標
- 筝の音楽の特徴を知り、興味をもち、楽しんで聴くことができる。
- 箏の演奏の疑似体験を通じて、箏曲に使われている音階について理解する。
- 韓国の筝楽であるカヤグムの音楽を聴いて、その特徴を把握する。
- 日本の筝と韓国のカヤグムの共通点・相違点を知る。
iv) 全体計画
- - 第1次 -
- ウェブサイトを使って筝曲について調べ、その特徴等を知る。
- 「六段の調」をCDやウェブサイトで聴き、その雰囲気や特徴を感じ取る。
- - 第2次 -
- ウェブサイトを使って擬似的に箏の奏法を体験し、箏の特徴を把握する。(本時)
- カヤグムの「散調」を聴き、箏との違いや共通点を考える。
v) 本時の展開
学習内容 | 学習活動 | 参考URL |
---|---|---|
<導入> 前回の復習 「六段の調」をCDやウェブサイト1で鑑賞する。 |
前回鑑賞した「六段の調」をもう一度聴く。 | ウェブサイト1: オンライン音楽室 *1 |
<展開> インターネットを使って箏演奏の疑似体験をする。(ウェブサイト2) |
弦にポインタをあて、弦の番号と音の高さを確認させる。「六段の調」に使われている「平調子」の音階を確認する。 | ウェブサイト2: 邦楽らんど「マウスでころりん実験室」 *2 |
探り弾きをしながら、箏音楽の特徴を考える。 | 「六段の調」を思い出し、さぐり弾きをする。 | |
<まとめ> 本時の授業の振り返りと次回の予告(ウェブサイト3) |
本時に学んだことをまとめる。次回のカヤグムとの比較につながるよう、日本の箏音楽のポイントをまとめる。 | ウェブサイト3(次回): 日本の歴史「楽器」 *3 日本の歴史「楽曲分類・解説」 *4 撥弦の箏カヤグム独奏 散調 *5 |
*1 http://www.ongakushitsu.net/NIPPON/index.html
*2 http://www.sinfonia.or.jp/~manfan/111.html
*3 http://jtrad.columbia.jp/jpn/inst.html
*4 http://jtrad.columbia.jp/jpn/summary.html
*5 http://www.ongakushitsu.net/WORLD/KOREA/index.html