P.51  音部記号と譜表

5線は下から順番に第1線、第2線と呼びます。線と線の間を間(かん)といい、同様に第1間となります。5線より上、下の短い線は加線といい、下記の楽譜のように名前がついています。

ところで、 5線譜で下第1線上の音符が「中央のド」と決まるのは卜音記号があるからです。ヘ音記号がついていれば下第l線の音は「ミ」になります。このように5線上の音の位置を決めるものを音部記号といいます。

ト音記号の起点は「ソ」の位置を示します。これを「ソ音記号」といわないで「卜音記号」というのは「卜」は日本語の音名だからです。同じように第4線から書き始めてファの位躍を示す「ヘ音記号」の「へ」も日本語の「音名」です。

ト音記号の楽譜を高音部譜表、へ音記号の楽譜を低音部譜表とよび、 2つの楽譜をつないだものを大譜表といいます。では次に「卜」や「へ」の「音名」について学びましょう。