10月31日
10月は平成25年度科学研究費補助金の申請書づくりに明け暮れた。
昨年の今頃、今年度、研究休暇を取ることが内定していた私は、科研費の申請が出来なかった。今年はその分も挽回しようと、重複申請ができる、「基盤研究B」と「挑戦的萌芽研究」の両方に出してみることにした。今年のように時間があるときは二度とないと思ったのと、“同時に二つ書ける”自分を確かめたかったのだ。
だがしばらくすると、その考えは甘いことがわかった。これまで申請してきた「基盤研究C」に比べると、「基盤研究B」は研究計画・方法、業績を記入する欄が1.5倍ある。さらに悪いことに、下書きが出来た時点で、メインパソコンが起動しなくなった。
こんな時に限って・・・。泣きそうになった。
「“同時に2つ”はアンタの限界を超えているんだよ」という、意地悪い陰の声が聞こえた。
だが、その直後、O大学のTさんがリモートアシスタンス機能を使うとパソコンの状態を見ることができると言って来た。
セーフティモードでパソコンを立ち上げ、遠く700キロ離れたところにいるTさんがいろいろとチェックし、ようやくパソコンは元気になった。
これって、今話題の「遠隔操作」??
私はこれまでにもメールサーバーをアタックされたこともあるので、ネットにつないでいる限り「遠隔操作」をされている可能性を警戒してきたが、こんなに合法的に「遠隔操作」できることに驚いた。すでに、大学の情報システムセンターなどでは、このリモートアシスタンス機能を使って、学生の自宅のパソコンなどを修復しているらしい。
また起動しないかもしれない。
不安と闘いながら、
さらに、ドライアイや肩こりに苦しみながら、
科研(かけん)は書けた(かけた)。
これまでの7戦5勝2敗が、9戦7勝2敗、9戦6勝3敗、9戦5勝4敗のいずれになるか。結果発表は来年の4月1日。
採択されたいし、採択されないのはショックであるが、最もショックなのは、研究をしていないために申請書が書けなくなってしまうことなのである。
これまでの私の科学研究費補助金研究
http://kaken.nii.ac.jp/d/r/10283053