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 深見友紀子のワーキング・ノートブック(2009~2014)は、2015年3月をもって終了しました。次は、ワーカホリックの私が隙間の時間で取り入れている、オーガニックフード、ヨガ、アンチエイジング医療、化粧品、アクセサリーなどに関する情報をお届けする新しいブログを計画中です。

ゼロ歳児からの味覚づくり

 9月11日

 大学の先生って夏休みは仕事がないと思われがちだが、実は保育系学部の教員には、保育実習巡回という体力を消耗する仕事がある。前期の授業とテストが終わった後、保育実習をしている学生たちを訪ねて“指導”をするのだ。

 正式名を“巡回指導”というこの“指導”。音楽の教授である私にはまったく指導力がない。だから、保育所を訪ねて「お世話になります」とご挨拶して、「頑張ってね」と学生を激励する。

 ひたすらその繰り返しを、今夏は13か所で行った。

 13か所廻ったなかで、今年、ダントツに印象に残ったのが「朱七保育所」。
 何が驚いたって、一歳児たちが煮野菜などの食べ物を手でつまみ、一人で丸ごと食べていたのだ。

 「ここはモロッコ?」

 京都市内にこういう「野生児」がいっぱいいる保育所があるなんて・・うれしくなった。

 私もよく人参一本を研究室で丸かじりしたり、(人が見ていなければ)おかずを手で食べたりする。しかもその手をあまり洗わない。おかけで免疫力がついたのか、私は大人になってから一度も下痢をしたことがない。嘘のようなホントの話。

 「朱七保育所」のご飯は凄い。食材が生きている!!!
 もし私がこの保育所の近所に住んでいて、就学前の子どもをもつ専業主婦だったら、このご飯を食べに通わせたいと思うだろうなぁ。一人の主婦が来る日も来る日もこれだけのメニューを考えて、食材を調達し、調理していたらノイローゼになるよぅ。

 そのご飯のすばらしさを見てください。
 ゼロ歳児からの味覚づくり


ウクライナのキエフへ

 9月8日

 8月30日から9月6日まで、京都市、キエフ市姉妹都市締結40周年記念行事のため、ウクライナのキエフに行ってきました。

 乾燥が苦手な私は、ヨーロッパではいつも皮膚がカサカサ、喉がガラガラ。飛行機の中では、マスクをして、首にスカーフを巻き、ヒートテックのシャツにカーディガンを2枚重ね、さらにタオルケットを3枚重ねていました。それでも寒いし、乾燥で顔がシワシワ・・。

 トルコ航空だったのでイスタンブール経由。イスタンブールを23時50分に出る帰国便では、12時間の飛行中、半分の6時間寝ました。3席連続で空いている席をみつけて移動し、椅子のアームを起こして横になって就寝。ビジネスクラスよりも広い、ベッド状態 !
 関空着は日本時間、翌日の16時35分、京都のマンションに戻ると19時20分。荷物を整理して6時間寝ると、次の日にはすっきり、普通に仕事ができる。

 これは私にはとてもナイスな発見でした。これからはなるべくヨーロッパを深夜に出る便にしようと思います。


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民族衣装を着た若い女性たちにパンと塩で歓迎されました。その美しさも太陽も眩しかったです。
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滅多に泊まったことがない五つ☆ホテルに宿泊

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ウクライナ国立歌劇場前 カーディガンの片方の袖が下がっていて残念・・。
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初めての常磐津ライヴ

 8月26日

 私のfacebookの友達に、男性の鈴木さんが3人(今のところ)います。
 
 レゲエのキーボーディストで、知り合って10年ぐらい経つ鈴木さん。
 電子ドラム奏者で、昨年知り合った鈴木さん。
 藝大の同期で、卒業後25年間会ったことがない、常磐津節の鈴木さん。

 昨日、常磐津節の鈴木さんのライヴが高田馬場であったので行ってみました。
 
 四谷天窓
 

 さかえ通りを歩くのも10年ぶりぐらいでした。東京なのに、相変わらず大阪っぽいところだなぁ。

 さかえ通りとはこんなところ
 http://tokyodeep.info/2010/03/25/005431.html


 兼太夫_ライブ。#2
 常磐津兼太夫/常磐津菊与志郎
 演目:本朝廿四孝「狐火之段」/蜘蛛糸梓弦「蜘蛛の糸」
 
 25年前、大きなバイクで通学していて、ちょっと不良っぽかった鈴木さんは、7代目常磐津兼太夫になっていました ! !

 日本音楽に無知な私にも理解できる、親切なレクチャー付きのライヴ。初めてじっくりと耳を傾け、素晴らしいと思いました。

 7代目常磐津兼太夫のお父さんは、人間国宝、常磐津英寿ということです。両親や祖父母が人間国宝っていう友達に今まで出会ったことがありませんでした。
 いらっしゃるのだなぁ、たくさんの人間国宝。

  人間国宝一覧 


PIANO PARTY 2011の様子が雑誌に載りました

 8月20日

 ピアノ専門雑誌、月刊『ムジカノーヴァ』に、私のピアノ教室の発表会(PIANO PARTY 2011)が掲載されました。

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 先生の指導法に取材が入ることはあっても、生徒の発表会に取材が入るのはあまりないかも、です。

 私には独自のメソッドもないし、指導技術を熱心に勉強しているわけでもないし、優秀なスタッフと協力的な生徒ファミリーのおかげ。

 PIANO PARTY 2011の様子


生涯未婚率

 8月19日

 人気ピアノ教師、Gさんと久しぶりに会って夕飯を食べた。

 今年で50歳になるGさんは独身。震災後、東京でマンションを買ったらしい。

 「50歳で一度も結婚したことがない人たちの割合を「生涯未婚率」って言うの、知ってる?」

 「生涯未婚率」はここ40年間上がる一方で、1965年には男1.50%、女2.53%だったのに、2005年には男15.96%、女7.25%になった。

 http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/mariage/12.html

 7.25%の中に入っていることをGさんに伝えたところ、

 「私のまわりでは独身は私だけ。だから1.00% ! 」とGさんは言った。

 「そんなに少ないんだ。私の場合は実感で40.00%ぐらい。親友に限ると過半数が「生涯未婚者」」と私。

 1965年には98.5%の男が結婚していた。
 どんなにモテない男でも結婚していたわけだから、結婚できる≠モテる、である。

 ちなみに私の知り合いの「生涯未婚者」たちにはモテそうな女性が多い。おそらく結婚しないと決めていたわけでもない。結婚しないと決めていた私が戸籍上バツ2なのとは対照的だなぁ。

 「私は男と同居するのは勘弁」とGさんが言い出した。
 「私も二度と勘弁」(笑)。
  
 「旅行で一日中一緒は耐えれるけど、寝るのは一人部屋がいい。」とGさんは言った。

 Gさんは、今から16年ほど前、私とKさんが泊まっているニューヨークのヒルトンホテルにやってきて、エクストラベッドで3泊したことがあったが、今ならシングルで泊まるのかな。
 
 私はまだちょっと“一人部屋追加料金”が気になる・・・。

 2030年、「生涯未婚率」は男性は3割に、女性も2割を超えるという。


がんばれ、ベルク! !

 8月19日

 
「友紀子の京都案内~グルメ」。友人の間でもちょっと評判です。 
 でも、「友紀子の東京案内~グルメ」はないのですよ。東京は広すぎるし、私は東京では決まったところにしか行かないから。

 たとえば、よく買い物に出かける新宿ではもっぱらベルクです。

 新宿駅東口改札から徒歩70歩(数えたわけではないですが)のビア&カフェ。

 ビールはグラスで3㎝しか飲めないのにビア&カフェ?

 私が注文するのは大抵「エッセン・ベルク」です。一皿に30食材が載っていて、珈琲付で819円。素晴らしい~。

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 喉がかわいたときは、珈琲ではなく、大麦と牛肉の野菜スープ(262円)といった選択もアリ。

 この店が大家のルミネから立ち退き要求をされていることを、最近になって知りました。
 何やら理由は、「うちはファッションビルですから・・・」ということなのですが・・。

 詳しくはこちらをお読みください。ベルクの魅力と立ち退き闘争の詳細がわかります。

 ラブベル母さんの「ベルク問題」。

 http://ameblo.jp/love-berg/entry-10230465128.html
 
 ルミネはベルクに対して、

 やーい! ブス~! 出ていけーっ!
 そう言ってるように私には聞こえますね、

 とラブベル母さんは言っていますが、このファッションビル、たいしたものを売っていないショップもちらほら。デザインも悪い、生地もペラペラ、縫製も粗悪、品も悪い。

 やーい! センスなし~! ! すぐに廃れるぞ~

 と言い返してやったらいいですよ。

 何年も闘争をしていると消耗するかもしれませんが、先に諦めたほうが負けだと思います。

 がんばれ、ベルク! !


児童学科音楽隊、6年目を迎えました。

 8月10日

 更新が滞っていた児童学科音楽隊のページを更新。

 2006年秋、管楽器が大好きな3年生6名によって結成された音楽隊は、下級生に受け継がれ、今年度は第6期を迎えました。

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 運営のノウハウやプログラムの構成、演奏レベルなどは下級生に伝達されるので、監修者の私の負担は年々減ってきました。今では、それぞれの公演の前に一回だけアドバイスすることと、楽譜を発注することだけ。

 でも、相変わらずなのが、私の研究室が「楽器倉庫」となってしまっていること!

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ベテランマッサージ師だからこそわかる「本性」

8月7日

 最近、たまに整体・マッサージに行くようになりました。

 私に施術してくれるのはその道35年、郷ひろみなどにもマッサージをしたことがあるベテランマッサージ師さんです。

 「深見さんの筋肉や皮膚は“屈託”や“屈折”がないですね。」

 「どういう意味ですか?」

 「ああすればよかったと後悔ばかりしていたり、言いたいことを我慢して引っ込めたりしている生活習慣が、筋肉や皮膚に出てしまうんですよ。深見さんにはそれが全くない。」

 「じゃ、私が特別わがままだったり、我慢をしていないということ?」

 「いいじゃないですか。」

 「私は人一倍ストレスを溜め込んでいるのかと思っていました。」

 「ストレスが溜まっている人は、50代半ばでこんな筋肉や皮膚にはなりません。35年、ずっと人の筋肉と皮膚を触っている私が言うんですから、間違いありません。」
 
 もし本当にストレスが溜まっていないのだとすれば、その秘訣は、

 自信をもって対立すること。
 人との間にニセの親密さをつくらないこと。

 の二つでしょう、おそらく。


健康という幸せをかみしめる

 8月1日

 「パーフェクトですね。」血液検査の結果表を見て、医者は言いました。

 50代も半ばになると、同世代が集まれば血圧が・・、血糖値が・・、体脂肪が・・、といった話題になるなか、とりあえず私は今年も「圏外」。


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 思うように行かなくて愚痴ばかりが出そうになるとき、私はこの血液検査の結果表を眺め、健康という幸せをかみしめることにしようと思います。

 体重の変動も年単位で数百グラム以内。なぜか身長のほうがたくさん変動します。不思議だなぁ。

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新品を返品し、中古ピアノを買う

 7月31日

 4月に開業した京都のピアノ教室「ぴあのん」。

 「ぴあのん」のために、新品のアップライトピアノを買いました。ところが、私はそのピアノにうんざりして、6月下旬、「返品」することにしたのです。
 

 そして偶然にも、ちょうど、ピアノが搬出された日、私は同社、1970代製のピアノを大阪の中古ピアノ屋でみつけました。状態のとても良いピアノでした。

 新品を返品し、代わりになぜ30年以上も経過した中古ピアノを買うのか。

 良い音が鳴るからです。

 当時のピアノには作った人たちの誇りが感じられるからです。

 良くないピアノの周りには情熱のない人たちが集っていました。

 せっかく買ったピアノを返品する事態になったことで、「ぴあのん」の生徒募集も軌道に乗らなかったけれど、私はこのアクシデントから、ピアノに関するたくさんのことを学んだし、すばらしい調律師に出会いました。

 人はいつも失敗から学ぶ。

 ※追記 この話に私の友人のピアニストやピアノの先生は興味深々です。「不良品だったの?」「いいえ、通常の商品(だということです)。」「だったら、返品は深見さん負担?」「いいえ、売主負担です。」
 ここでみんなが思考停止になります。それぐらい複雑な問題です。ただ、もし弾き比べてみたら、耳が良くて、ピアノ鍵盤=接面に敏感な人ならわかります。(8月11日)