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 深見友紀子のワーキング・ノートブック(2009~2014)は、2015年3月をもって終了しました。次は、ワーカホリックの私が隙間の時間で取り入れている、オーガニックフード、ヨガ、アンチエイジング医療、化粧品、アクセサリーなどに関する情報をお届けする新しいブログを計画中です。

高校同窓会との軋轢

金蘭会東京支部総会 金蘭会東京支部幹事との軋轢


 12月20日

 ピアノの調律師Mさんが定期調律に来た。
 彼女にピアノを調律してもらうようになって26年8カ月が経つ。
 
ファイル 242-1.jpg
 
 ここ数年、彼女が我が家に来る度に思い出し、悔しさで胸が一杯になってしまう、ある出来事がある。

 経緯をまとめると次のようになる。

 2006年、私の出身高校、大阪府立大手前高校の同窓会、金蘭会東京支部総会を上野精養軒で開くことになった。

 我々の学年(昭和50年卒)に当番幹事がまわってきた。

 余興として、我々の学年のピアニストがソロ演奏することになった。

 これだけならよくある話。

 ところが、上野精養軒の会場のピアノが段(台)の上に置いてあったために、そのピアノを使わないと決めた。演奏者と観客とが同一フロアでなければ一体感を作れないという理由からだったという。

 そして、男性幹事の1人が、ピアノを弾くのは私であるとMさんを騙し、他所からピアノを運ばせた。

 Mさんにしてみれば、「なぜホテルのピアノを使わないのだろう」と思ったらしいが、事情を納得した上での私の選択だと思い込み、その仕事を受けた。

 しかも、費用をかなり値切られたという。

 Mさんが、ピアノを演奏するのは私ではないと知ったのは開催日の3日前。ひどく狼狽していたので、私は幹事代表に抗議をしたが、「会の成功に免じて許してほしい。幹事全員にこのことを周知するから。」と私に言ってきた。

 Mさんにとってその仕事は、20年来の付き合いである私が頼んだのなら引き受けるが、そうでなければ断りたい内容だったに違いない。金蘭会東京支部総会当日、ピアノを搬入し、急いで調律し終わったとき、彼女は泣きながら私に電話をしてきた。よほど辛かったのだと思う(もちろん、私はこの会には出席しなかった)。

 数年後、会には出席していない関西在住の男性同級生から、「幹事が深見さんの悪口を言っていた」ということを聞いた。

 「会の成功に免じて許してほしい」というのは口からの出まかせだったのだ。

 むかついた!!

 金蘭会東京支部総会の準備の終盤になって幹事に加わった2人の男性は仕方がないとしても、“細やかな配慮”を自負していた3人の女性幹事も、この顛末を聞いてさえいないことがわかった。そして、私が知らせたところ、この3人は、ピアニストと、Mさんをだました男性幹事の弁護に終始したのである。
 
 会の数カ月も前から、ピアニストの好物を聞き出して、腹ごしらえのために差し入れするサンドイッチの銘柄を決めていたこの3人。ピアニストの口に入るサンドイッチに気を配れても、仲間の一人が、同窓会に何の関係もない人を傷つけたことには思いを馳せない。

 彼女たちの“細やかな配慮”が、一瞬にして“ままごと”に思えた。

 同窓会との距離は人によって違う。
 一学年約400名のうち、約半分は学年の同窓会にも来ない(卒業して38年も経つと、消息不明者もかなりいる)。
 お膳立てされ、予定が合ったら出席するという人が約30%、120名ほどだと思う。

 以上の人たちに、今回の出来事は関係ない。

 残りの人たち、高校時代の仲間とよく出かけたり、忘年会や新年会を開いている人たち、幹事役に自己実現を重ね合わせる人たち、(卒業してから既に37年が過ぎているのに)facebookの友達のうち高校関係が30~40%以上を占める人たちは、私に対して「友好的な輪をぶち壊す危険な女」という烙印を押しているに違いない。

 前述の男性同級生は、私に対しては、Мさんを騙した男性幹事をけなしておきながら、その幹事とfacebookで友達になっている。中年の仲良しグループのやることは本当に信じられない。

 当時、「リサイタルではなく余興だよ。段(台)の有る無しなんかにこだわるなんて。一体感なんか楽器の響きで作れる。」と私はピアニストに対して憤っていたが、後になって、段(台)の有る無しにこだわっていたのは、ピアニストというよりもむしろ、Mさんを騙した男性幹事であることがわかった。

 これもにわかには信じられない。

 この顛末を聞いた人が、「“ええかっこしい”やから、そういうことが起こるんや」と私に言った。大いに当たっていると思った。

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 ええかっこしいとは『ええ格好(=良い格好)』に、「~する人」という意味にする接尾語として関西方面で使われる『~しい(~しぃ)』を付けたもので、人前で実際よりも良い人を装ったり、格好良く見せようとする人のことをいう。
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 いずれにせよ、深見さんは「友好的な輪をぶち壊す危険な女」。
 世の中の噂話のほとんどがこのようにして広がっていく。