7月31日
4月に開業した京都のピアノ教室「ぴあのん」。
「ぴあのん」のために、新品のアップライトピアノを買いました。ところが、私はそのピアノにうんざりして、6月下旬、「返品」することにしたのです。
そして偶然にも、ちょうど、ピアノが搬出された日、私は同社、1970代製のピアノを大阪の中古ピアノ屋でみつけました。状態のとても良いピアノでした。
新品を返品し、代わりになぜ30年以上も経過した中古ピアノを買うのか。
良い音が鳴るからです。
当時のピアノには作った人たちの誇りが感じられるからです。
良くないピアノの周りには情熱のない人たちが集っていました。
せっかく買ったピアノを返品する事態になったことで、「ぴあのん」の生徒募集も軌道に乗らなかったけれど、私はこのアクシデントから、ピアノに関するたくさんのことを学んだし、すばらしい調律師に出会いました。
人はいつも失敗から学ぶ。
※追記 この話に私の友人のピアニストやピアノの先生は興味深々です。「不良品だったの?」「いいえ、通常の商品(だということです)。」「だったら、返品は深見さん負担?」「いいえ、売主負担です。」
ここでみんなが思考停止になります。それぐらい複雑な問題です。ただ、もし弾き比べてみたら、耳が良くて、ピアノ鍵盤=接面に敏感な人ならわかります。(8月11日)