3月12日
私は“ハレ”と“ケ”の境界線が個性的らしいです。
ふつう“ハレ”の場に出かけるときは、家(あるいは宿泊先)を出るときに“ハレ”の場にふさわしい靴を履いて出るらしいのですが、私はギリギリまでウォーキングシューズを履き、たまには人前でパンプスやサンダルに履き替え、帰るときはまたウォーキングシューズに戻ります。
帰り道、1人あるいは親しい友人と一緒ならばすぐにウォーキングシューズに、親しくない人と一緒ならば、パンプスが汚れたら嫌だなと思いながら仕方なくパンプスで歩き、その人と別れたらすぐにウォーキングに。
最近友人2人が、この私の行動を“ハレ”の非日常=儀礼や祭りへの「意思」と褒めてくれました。
ウォーキングシューズのほうが外を歩くのは楽だし、こういう風に使うと、ヒールをガリっと引っかいたり、泥や雨で汚れることもないので、パンプスやサンダルはたいてい10年ほどもつ。おまけに“ハレ”の場では気が引き締まる。非日常への「意思」というよりも、強いて言えば「合理主義」なのだと思っています。
服に関しては、20数年前、藝大の卒業アルバム撮影時に着ていた赤のニットワンピースをまだ“ケ”の室内着として使用していて、冬場はそればかり着ています。
非社交的な私は“ケ”がほとんどなので、のべ5年間は着続けているということになりますね。