9月11日
友人の作曲家、岡田加津子さんの新作が演奏されるので、上野の東京文化会館小ホールに行きました。
学部、大学院を通じて7年間も通った山手線、高田馬場→上野なのに、上野駅構内の景色が変わっていて、恥ずかしいことに「公園口」に出れずに遅刻。すでに1曲目のモーツァルトの第1楽章が終わりかかっていました。
このコンサート、堀米ゆず子さんが演奏するというのに、入場料がたった900円なんです。
「チケット代金が高すぎてホールに足を運べない人たちに聴いてほしい」といった企画の意図がパンフレットに書いてありました。でも、終演後山手線に流れていった観客の方々は、お金持ちそうな中高年や老年の方々ばかり。
世の中、お金持ちが得するように出来ているのですね。
正直言うと、R.シュトラウスはとてもヘビーで、私には“お腹一杯”という感じでしたが、堀米さんの「真剣勝負」をヴァイオリンをやっている人や音大生ではなく、まったく違う分野で頑張っている若い人たちに聴いてほしいと思いました。スポーツ選手の精神力・集中力はよく話題になるけど、優れた演奏家の精神力・集中力って最近あまり取り上げられないですから。
私でさえ、普段は“のみの心臓”ですけど、いざとなると豹変しますよ!
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堀米ゆず子ヴァイオリン・ワークス4(東京)
W.A.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタヘ長調K.V.376
J.ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.100
岡田加津子:母へ ~ 無伴奏ヴァイオリンのための(委嘱初演)
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調op.18
リュック・ドゥヴォス(Pf.) 主催 22世紀クラブ
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