7月8日
「児童音楽Ⅱ」という授業時間を使って、一般企業に内定した児童学科4年生による就活報告会をしました。多くの3年生が集まりました。
「児童学科なのになぜ保育現場に進まずに、企業を希望するのですか」といった、企業の面接で必ず尋ねられる“意地悪な”質問にどう対処するか・・・・その具体例が次々と明らかに。
内定者の状況はそれぞれ異なっていましたが、一般企業に決めた大きな理由は、
①(私立)保育士・幼稚園教諭の給与が低いこと、
②保育園・幼稚園実習に行ったときに若い先生しかいなくて、自分も出産したら仕事を続けられないのだろうなと思ったこと、
の2つでした。
保育園・幼稚園の園長さんが集まると、「最近の若い人は辛抱が足りなくてすぐに辞める」と愚痴を言い合っているのを耳にします。「負の連鎖」になってしまっていますね。
決して若い人だけに非があるわけではないと思います。
多くの子どもたちと一緒に過ごすのは大変です。エネルギーも要るし、注意力も要るし、子どもは何を仕出かすかわからないので咄嗟の判断力も要る。大勢が一度にギャーギャー騒ぐので喉もつぶれる。
私の教室に子どもたちがたくさん来た日は、クタクタになりますよ。彼らにとっては「階段」さえも遊び道具なんですから!
近いうちに「扶養手当」も「配偶者控除」もなくなるらしいので、家族を抱える男性並みの給与は望みませんが、子どもが大好きで、熱心に勉強している意欲ある若い女性に対して、1人で生きていけるだけの収入を保障してほしいです。できれば子ども1人ぐらいを自力で育てることができるだけの収入を!
もちろん、一般企業に進む人たちに対しても同様です。