2014年8月30日
滅多に起こらないだろう不思議な偶然があった。「それってオカルト級だよね」と言った友人もいた。
偶然とは、以下の2枚の写真である。人間関係の説明がとてもややこしいので、すみません。。
1枚目の写真は、神保町にあったレンタルギャラリーのエントランス。私のかつての事実婚相手であり、私の子どもの父親でもある男性が、私と別れた後に再婚した女性が運営していたギャラリーである。2007年から4年間開いていたが、4年目のある日、突然「〇○ギャラリーを4年間、支えてくれたみなさまへ。急ではございますが、本日をもちましてこのギャラリーは閉廊させていただきます。」とブログに書いてクローズ。既にホームページはなくなり、その場所には次のテナントが入っている。
2枚目の写真は、2003年から6年間、私の自宅に暮らしていた男性の、現在のパートナー女性が運営する、レンタルギャラリーのエントランス。今年のはじめ、千駄木にオープンしたらしい。(2009年当時、その男性も女性もそれぞれ別の人と婚姻関係にあったが、その後、それぞれがその関係を解消し、結婚したのかどうか、私は知らない。)
びっくり、ドアのデザインが同じだ。
1枚目は道路に面した独立したギャラリー、2枚目は男性の事務所の空きスペースを利用したギャラリーという違いはあるものの、ドアのデザインが同じなのである。それゆえ、エントランスの雰囲気も同じ。
これは何かの因縁かも・・。私の「磁場」ゆえか、こういう偶然は今回が初めてではない。
神保町のオーナーは、夫も東京藝大美術の出身だし、自身も美大の通信制を出ているので、ギャラリーを運営するという選択肢は十分ありえたが、千駄木のオーナーの場合は、パートナーは芸術関係ではないし、自身も違うと思うので、驚いた。
私が直接聞いたのではないけれど、神保町のオーナーは「美術家を応援したい・・」と言ってギャラリーを始めた。千駄木のオーナーも同様のことを言っている。
でもね、本当に応援したいのならば、“短期的に投資し、一気に回収する商売”ではないのだから、設備備品の減価償却も終わらないうちにクローズしてはだめだと思う。意地でもやり続けなければ、いくら高い理想を述べても、単なる趣味であることがばれてしまうよ、と思った。
振り返れば、それぞれの男性と私との軋轢は、神保町のオーナーのパートナーの場合は、収支を度外視した古美術文庫を始めたことから始まった。千駄木のオーナーのパートナーの場合は、100%持ち出しの市民活動にのめり込んだことから始まった。
現在、前者は美術とは関係がない仕事をしていて、古美術文庫は廃屋状態である。後者は、仲間が次第に離れてしまい、相当な決意表明をして再開した活動も続かなかったと、仲間の1人だった方が私に教えてくれた。
皮肉なことに、彼らを趣味に走らせた原因は、趣味で仕事をすることを否定する私にあったりするのかも。そして、本来、趣味が好きなので、パートナーが趣味で活動をしていても気にならないし、そのせいで自分は趣味をやれなくにはなったことにはなるべく気づかないようにしているのもしれない。
人生とは本当に皮肉なものだ。