5月4日
2010年11月28日(日)に東京藝術大学千住キャンパスで開かれた、日本ポピュラー音楽学会第22回年次大会でのワークショップ「音楽教室におけるポピュラー音楽演奏」。その要約を学会誌に書きました。
「ポピュラー音楽研究」Vol.15 平成24年(2012)2月刊行
http://www.ongakukyouiku.com/datafiles/PMS2011/PMS15_2011.pdf
企画代表者 深見友紀子
登壇者 深見友紀子、藤田佐和子、佐藤かおる、赤羽美希、
指定討論者 室田尚子
ローランドから藤田さんと佐藤さんが(藤田さんはローランドでの実践ではなく、自身の教室でのレッスンを取り上げましたが)、ミュージック・ラボから私と赤羽さんが発表。
ミュージック・ラボはポピュラーだけを教えているのではありません。一般的なピアノ教則本を使うピアノ教室です。
では、なぜポピュラー音楽学会?
的確な表現がみつからないのですが、強いて言えば「思考したい」からです。
音楽教育の学会やピアノ教育の研究会やセミナーでは、教材や、教え方あるいは生徒の集め方など「ノウハウ」の話に傾きがちだし、クラシックは“クラシック”なのでほとんど変化しない。
ちょっと違う地平に立ちたいと思ってきました。
どのポップスピアノ教材がカッコいいアレンジかという情報を得るだけではなく、
子どもにとってポップスとは何か、
なぜわざわざピアノ教室でポップスを弾くのか、
その時、教師と生徒の関係性はどう変化する?
テクノロジーはどう介入すべき?
といったことに関心を向けたいのです。
このワークショップのフロアに来ていたV-Drumsのドラマ―、MASAKingさんとその後親しくなり、赤羽美希さんの知り合いでシンセや音響機器に詳しい水谷早紀さんと出会い、2人がミュージック・ラボのスタッフに加わりました。
今では、ピアノとドラムの両方を演奏できる小学生兄弟も出てきました。
だったら、ピアノ教室ではないんじゃないの?という突っ込みが入りそうです。
確かに屋号はミュージック・ラボだし、以下のページの内容を少し書き換えるだけで済みますが(笑)、ミュージック・ラボはあくまでもピアノ教室であり続けたいと思っています。
http://www.ongakukyouiku.com/music-lab/index.html
私はピアノが好きだし、講師にピアノのエキスパート、中野好子さんがいる限り、ピアノ教室としてもなかなかいい線をキープしているから。一般的に、女性でピアノが中野さんほど上手な人だとアンチ・テクノロジー、アンチ電子楽器派がほとんどなのですが、よく10年も教えてくれていると思います。
感謝です!